ミリオーネ日記 ミリオーネ日記 | 20100724

ミリオーネ日記

ウエブサイト「ミリオーネ」内の日記です。
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会社で奮闘中
 会社で奮闘中。主に自分自身に対して。

【Yさんのこと】
 どんどんハマッていく。近ごろは、彼の弱さとか欠点が目について、それがかえって愛おしい。
 机まわりが汚い。なぜか机の上に乾電池が2本転がっている。2日前のパック入りジュースが放置されている。机の下に書類が山積み。昨日なんか、銀紙の上にのった溶けかけの飴玉がキーボードの上にのっかっていた。
 基本的にヘタレ。最近、やっと目を合わせてくれるようになった。話すときに、微妙に手や声が震えているときがある。書類を渡すときなんかに手が触れるとびくつく。
 年を誤魔化していたことも判明。私には32歳だと言っていたんだけど、実は34歳だった。生年月日を知る機会があったのでわかってしまった。32歳というのは、私の聞き間違いだったのだろうか。いやいや、そんなことはない。確かに32だと。男なんだから、サバよまなくてもいいのにね。私はどちらかというと年上の方が好きだしさぁ。なんで偽っているのかごっつ謎。今でもわからないけど、知らないふりをしている。
 毎日彼のことが気になるし、仕事に対する集中力も保てなくて、恋心が負担になってきた。そのうえ社内の人間関係も良好とはいえず、いろいろとしんどい状態。あまりの苦しさに、会社を辞めようかと。すべてリセットしたくなるときってあるよね。
 先週の金曜日、Yさんに「退職します」とメールを送った。わがままなのはわかっているけど、その時点では話を聞いてほしい、引き止めてほしいという気持ちもあった。しかし、返信は「正直、何と返事をしてよいか悩みます。取り急ぎお伝えしたいことは、○○(←退職すると伝えるメールに、仕事のことについても質問を書いておいた。その回答)です。自分の器量のなさが恥ずかしいです」との内容。ああ、私が辞めることは、どうでもいいんだな、と。さびしいけど、退職して顔を合わせなくなれば彼のことを忘れられて私も楽になるかと思った。それでも心の奥底では、メールに「取り急ぎ」と書いてあったので、後日ちゃんと話を聞いてくれるのではないかと期待していた。しかし、待てど何の話もなかった。
 寂しさで息がつまりそうになったのが火曜日の夜。奈美子さんに電話で泣きつく。
「それは宏美ちゃんに辞めてほしいとかそういうことというよりも、自分には引き止められないというか、宏美ちゃんがいっぱいいっぱいでもう無理なんだな、と思っているんだよ」と言ってくれた。そして「辞めることには賛成。あなたは企業で働くことに向いていない」と。
 堀さんも話を聞いてくれた。
「彼は余裕がないのよ。34歳なんて、まだ若いから仕方がない」とのこと。そんなものなのだろうか。冷たいわけではないのかな。私のことなんかどうでもよいのかといじけていたのだが。
 堀さんは「今は仕事辞めないほうがいいんじゃない?」とアドバイスしてくださった。
 でもさぁ、一旦「辞める」と言っておいて撤回するのも軽率な気がするし、格好も悪いやん? しかも、一言も引き止めの言葉をもらっていないのに、のこのこ戻ってくるなんてどうなの? Yさんに望まれていないのに残るのもねえ。
「素直に謝って、撤回しなさいって。若いときは気の迷いで、ふっとやっちゃうことってあるわよ」との堀さんの言葉に背中を押してもらって、Yさんに撤回をお願いするメールを出すことにした。自信がないから、堀先生に添削してもらった。添削のおかげで、私の直接的なずけずけした表現が、一気に堀さん色の艶やかな文章に変身。丁寧かつ大人な文章になった。私がYさんやったら惚れてまうかもしれん。
 水曜日の朝、そのメールをYさんに送ったら、「了解しました」との返事が。とりあえずクビがつながった。ふう。


【同僚のこと】
 同僚が病んできている。人間関係のことで悩んでいて、会社を辞めそう。
 私はその同僚と2人で助け合って仕事をしているから、彼女が辞めると困る。これまで辞めないように励まし続けてきたけど、もう引き止めるのは無理っぽい。
 水曜日の朝一に、課長に相談した。課長は「僕が直接、彼女の相談にのってあげようかな」と言ってくださったのだが、課長に呼び出されるということは私たち末端の従業員にとって大きなことなので、彼女も萎縮してしまうだろう。
「それは結構です。私たちのことで課長にお手数をおかけするつもりはないんです」と、慌てて伝えた。動くなら私が動くが、課長にアドバイスいただきたかっただけなので。
「まあ、彼女は宏美さんがいないと続けていけないやろうけど、まさか宏美さんは辞めへんやんなぁ」と尋ねてくださったが、回答できずに顔をしかめる私。だって、この時点ではまだYさんに辞職撤回のメールを送っていなかったので。席が近いので、Yさんにも課長と私の会話は聞こえているだろうし。
 そこへ同僚が出勤したので、話は中断した。
 翌日、つまりは木曜日。Yさんが隣の班の女子社員Nさんを別室に呼び出し話をしているのを見かけた。別室といっても敷居だけでドアはなく、廊下から中が見えるのだ。同僚が悩んでいた最も大きな原因はNさんのことだったのだが、きっと課長がYさんに指示して話をつけてくれたのだ。話は2時間以上に及んだ。場合によっては人間関係が余計にこじれてしまいそうなので気が気でなかった。同僚は何も知らない。
 午後には課長が同僚を呼び出し、話をしてくれた。課長と話をして同僚がどんな心境になったのかよくわからない。とりあえず、課長は私が同僚のことを話したことは黙っていてくれたようだ。
 Nさんも今までどおりの感じ。
 金曜日の朝は、いろいろと動いてくださったことに対し、課長とYさんにお礼を言って頭を下げた。

 なんやかんやと、内緒話とかメールのやりとりとかが錯綜してて、水面下でいろんな策略や思惑がうごめいており、人間観察のうえでちょっと面白い反面、ごっつ面倒でもある。

 Yさんとは仕事のことで、一日に5回ぐらいは話をする。金曜日のYさんは、私と話すときに、なんだか散歩に連れて行ってほしい飼い犬のような目で私を見つめていたが、それは警戒心によるものなのだろうか。はたまた何かを取り繕うためか。よくわからない。

 

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