黒い家
貴志祐介「黒い家」。
自分自身や家族を傷つけて保険金を搾取しようとする人々に対して日夜奮闘する、保険会社の保全事務主任の姿を描いたサイコ・サスペンス。
途中で結末がすっかりわかってしまうのと、アニメなんかにありがちの「主人公は死なない」的なご都合主義がひっかかるものの、作者の誠実さがにじみでている文体に好感がもてる。作者が実際に保険会社に勤務していた経験が投影されているので、保険会社の内情が詳しく説明されていて、そういう裏事情が知れるだけでも十分楽しめる。
ヒロインの女らしさが、作品に潤いを与えている。知的で繊細で、感情豊か。その感情に振り回されがちになるところもまた人間味に満ちている。
自分自身や家族を傷つけて保険金を搾取しようとする人々に対して日夜奮闘する、保険会社の保全事務主任の姿を描いたサイコ・サスペンス。
途中で結末がすっかりわかってしまうのと、アニメなんかにありがちの「主人公は死なない」的なご都合主義がひっかかるものの、作者の誠実さがにじみでている文体に好感がもてる。作者が実際に保険会社に勤務していた経験が投影されているので、保険会社の内情が詳しく説明されていて、そういう裏事情が知れるだけでも十分楽しめる。
ヒロインの女らしさが、作品に潤いを与えている。知的で繊細で、感情豊か。その感情に振り回されがちになるところもまた人間味に満ちている。