五木寛之「霊の発見」
こんばんは。
今日は3回目の更新。こんなに更新するのは珍しいね。やはり修験道パワーだろうか。体は筋肉痛でぎすぎすしているのだが。
五木寛之「霊の発見」
五木寛之と、鎌田東二(この本によれば、宗教哲学者・神道ソングライターという肩書き)の対談。
自分の頭の中でごちゃごちゃになった知識を整理のためには読んでよかった。ただし、あまり新しい知識を得ることがなかった。この二人の対話にはいちいち共感するが、意外性がない分だけ物足りなくもあった。奇をてらう必要はないが、もっとつっこんだ話も聞きたかった。
チュンダのエピソードは好きだなぁ。
チュンダのこと、知ってる?
チュンダは貧しくてカーストの低い男だった。老いたゴータマ・ブッダがチュンダの元を訪れたとき、チュンダはブッダにぜひとも食事をご馳走したいと申し出た。ブッダは快くもてなしをうけることにした。
ところがチュンダの出した食事がいたんでいたのが原因で、ブッダは体調を崩し、死んでしまう。死ぬ前に、ブッダは弟子に言いました。このことでチュンダを咎めることがあってはならない、悟りを得る前に食べたスジャータの乳粥、そして死ぬ前に食べたチュンダの食事、この2つが私にとって最良の食事だったと。
王族の出の人間であるブッダが、低カーストのチュンダから食事をうける、インドではこれは常識をくつがえす行為だ。
ブッダはそれをやってのけたうえで、自分が死にゆくときでさえ、他人のことを気遣う。その優しさに仏教の深さを感じずにはいられない。
この対談でちょっと触れられているので、久しぶりにこのエピソードを思い出した。